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本能に従え

投稿日:2020年11月20日 更新日:

今回は、今僕が一番伝えたい内容になっております。

結論は、世の中にあふれる全ての情報は、嘘!かもしれないという事です。

では何を信じればいいのでしょうか。

それは、自分の本能に従う事が一番の正解かもしれない。

 

目次

1.人間に意思はない

1-1.記憶をもとに行動しているだけ

青いユニフォームを着た若い男性が何人か並んでいる写真を見ると、見た瞬間にサッカーの日本代表だと気付くとします。

しかし、脳の信号を実際に調べると、写真をみて0.5秒後に日本代表だと認識しているということがわかりました。

つまり、人間は本来、写真を見て0.5秒後に日本代表だということを認識するんですが、あたかも見た瞬間に気づいたかのように認識を歪ませているのです。

自分がどこで認識しているかは、脳が勝手に書き換えているので、実際とは違っているということです。

では自分の身体を動かす時はどうでしょうか。

指を曲げるという意思が発生して指が曲がる。と考えている人がほとんどだと思います。

しかし実際は、無意識に指を曲げていて、それを後からあたかも自分の意思で曲げているかのように認識を歪ませているというのです。

これも脳の信号を実験で計測したことによって明らかになっています。

ではなぜ指が曲がったのでしょう。

それは記憶です。

人間には五感があり、一日中全ての感覚が刺激されています。

レストランに入ればいい匂いがして、温かい空気を感じて、色鮮やかな料理に見惚れ、調理場の音や目の前の人の話し声、そして美味しいと感じます。

しかし、次の日にレストランの感想を聞くと、美味しかった記憶やもしくは匂い、はたまた会話の内容などが鮮明に記憶されているかもしれません。

お店のテーブルの色や隣の人の会話は覚えていません。

確実にテーブルの色は見ているし、隣の人の会話も聞いているんです。

つまり、人間にはその瞬間で一番大事な情報から優先して記憶しているということです。

そして、次にその瞬間が訪れた時に、過去の記憶から一番その瞬間に適した情報の記憶をもとに行動を起こす、ということです。

人間の脳ではありとあらゆる情報を受け取り、それに基づいて無意識に行動が発生しており、その中で記憶を頼りに一番適した行動を受動的に起こし、行動をした後に、あたかも自分の意思で行動しているかのようにつじつまを合わせている、ということなんです。

1-2.てんかん患者の実験

昔は、てんかん患者の手術として右脳と左脳を分断するということがありました。

分断すればてんかんが治ったみたいです。

そこで右脳と左脳がつながっていない人の実験が行われたことがあります。

人間の右脳にだけ情報がいくように左の耳から「歩いてください」と指示を送ります。

すると人間は歩きだします。

その歩いている人に左脳だけに情報がいくように右耳から「なんで歩いているんですか?」と問いかけます。

普通の人は右脳と左脳がつながっているので「歩けと言われたから歩いているんです」と答えると思いますが、被験者は右脳と左脳が分断されているので、「なんで歩いているんだろう」とか、わかんないけど勝手に身体が動いてるんです」という答えが返ってくると思います。

でも実際は違ったんです。

「のどが渇いたので飲み物を買おうと思って歩き出しました」と答えたそうです。

右脳では歩いてくださいという指示があったので歩いていますが、左脳では指示なく歩き出したのでそこに意思はないんですが、歩きだしていることにつじつまを合わせるために、目の前の自動販売機の情報から、あたかも飲み物を買うために歩き出したんだと認識を歪ませたのです。

これは聞かれたことに答えがないことを受け入れることができなくてとか、無意識に歩き出している自分を恥じて作った話ではなく、被験者は本当に飲み物を買うために歩き始めたと信じていたのです。

これで、脳は無意識の行動に後から認識を歪ませ、つじつまを合わせているという事がわかりました。

そこで日常生活にこの話を落とし込んでみます。

例えばダイエットは、自分の意思で食事を制限しようとするから上手くいかないのです。

今まで説明したように人間には意思がないからです。

過去に食事を制限して良かった記憶がないので、自ずと取る行動は我慢せずに食べるというものになってしまい、あたかも自分の意思が弱かったから食べてしまったかのように認識を歪ませているのです。

その記憶は定着しダイエットは幾度となく失敗に終わります。

ではダイエットは不可能なのか、と言われるとそんなこともありません。

実際に食事を我慢できている人もいます。

それはなぜなのでしょうか。

 

2.三大欲求

人間には三大欲求というものがあります。

睡眠欲・食欲・性欲です。

これは人間だけではなく自然界の動物にもみられます。

いわゆる動物の本能です。

しかし、動物界で唯一、人間はこの欲求を我慢できます。

目の前に食べるものがあっても、ダイエット中だから食べない。というようにです。

そこまで深く考えることもなく当たり前のように受け入れていますが、実はこれ生物学的にはとても不思議な事なんです。

どうやって人間は三大欲求を我慢しているのでしょう。

2-1.人間の不自然な生態

三大欲求を我慢するために、三大欲求のほかに、それを満たしてしまう他の欲求を人間は作り出してしまいました。

そのことにより、三大欲求を我慢して生活することが出来るようになったのです。

その他の欲求とは、達成と集中です。

達成とは先ほどの例のようにダイエットのようなものです。

痩せるという目標に向かい、達成感を味わいたく欲求に打ち勝つことが出来るのです。

つまりこれは、食欲という欲求を満たすより、達成するという欲求の方が強いと言えます。

人間は何か目標に向かって頑張っている時、三大欲求ですら我慢できてしまうように進化してしまったのです。

次に集中です。

分かりやすく言えば、ゲームに集中して寝不足になる。という事です。

ゲームに集中している時は眠気を感じず、気づいたら夜中や朝になっているという事が起きます。

これは明らかに人間にしか見られない光景です。

これもゲームに限らず、何かに集中すると三大欲求に打ち勝つことが出来るんです。

このように欲求は、頭で我慢して自分の意思で抑え込んでいるわけではなく、他の欲求を生み出すことで我慢しているように感じているんです。

つまり、食べなければ痩せるとことを理論で分かっていても、実際の人間は、本能的に変わりの欲求を作り出しているので、結論、人間は欲求に従って生きているに過ぎないという事です。

自分は人間らしく欲求を抑え込んで食事制限しています。と思っている人も、実は人間の進化によって他の欲求に置き換えられているだけなんです。

そして、1で述べたようにその欲求も過去の記憶から導かれているだけであり、食事をするよりもダイエットを成功させる達成の刺激の方が快感になることを記憶しているので、無意識にその行動が起こり、あたかも自分で決めたかのようになっているんです。

2-2.マウスの実験

マウスを使ったこんな実験があります。

マウスは当たり前のように毎日食事を与えればそれを食べます。

達成欲求も集中欲求もないからです。

しかし、マウスの脳に達成や集中によって得られる快感刺激と同じ刺激を電気信号を使って与えます。

そしてその信号はマウスが自らボタンを押すことによって得られるように設計しました。

すると、マウスは食事を与えても食べることもせず、ずっと電気信号の出るボタンを押し続けたというのです。

つまり、欲求は自分の意思で抑制しているわけではなく、本能的に他の欲求に置き換えられているに過ぎないこと、そして、その意思と呼ばれるものは実際には無く、受けている情報の中から記憶を頼りに一番激しく主張するもの受動的に行動し、あたかも自分の意思に従って行動しているかのように後から認識を歪ませているという事が明らかになりました。

2-3.理由

ではなぜ、人間は認識を歪ませつじつまを合わせているのでしょうか。

それはコミュニケーションを円滑にするためにです。

ロボットの開発が進んでいく中で、この認識を歪ませることは最難関事項です。

そのため、ロボットに話かけても会話のリズムが悪く変な間が出来てしまいます。

それを解消するために人間は認識を歪ませているのです。

 

3.本能に従え

前置きが長くなりましたが、この説明を通して結局何が言いたいのかと言いますと、人間は本能に従って生きているということです。

オスの蝶々は死んだ後も、その触覚にメスのフェロモンをかけるとそのフェロモンを追いかけて動き出すそうです。

なんとも奇妙な話ですよね。

しかし、人間もそれに近いということです。

生まれてこの方集めた情報の中で行動が勝手に起きており、それをあたかも自分の意思で動いているかのようにつじつまを合わせているんです。

少し乱暴な気もしますが、結局はフェロモンによって動かされている蝶々と同じということです。

自分の意思によって行動が起こっていると考えると上手くいかなかった時に、なんで上手くいかないんだろうと悩むと思います。

でも実際は違います。

意思なんてものは存在しなく、みんな本能に従って生きているに過ぎないということです。

だとすれば、最初からそれを受け入れ、本能に従って生きていけばいいのです。

 

4.健康の話

巷には数多くの健康法やダイエット方法が存在しています。

人によって真逆の事を言っているなんてことも少なくありません。

では一体何が本当なんでしょう。

答えは、無しです。

医療を始め、人間の身体や生態のことはまだまだ分からないことだらけです。

もっと言えば、ある大発見が起こることで今までの常識がすべて覆る可能性もあるという事です。

今まで散々説明してきた内容も全くの嘘だということが証明される日が来るかもしれません。

なぜそんなことが言い切れるのか。

それは歴史的にそのようなことを繰り返しているからです。

ケプラーの法則によって2000年まで信じられてきた常識が次々と覆されていきました。

そして、今もその途中にいるという事を忘れてはいけません。

つまり、人間がなぜ痩せて、どうすればお金儲けができて、どうすれば相手に好きになってもらえるのかまで全て、今現在の価値観や答えの中にあり、近い未来全て覆される可能性があるという事です。

では、何を信じればいいのでしょう。

それは本能です。

約8,000年前、人類は海水から塩を抽出して塩分を取る技術を開発しました。

全ての生命は海水から生まれているので塩は必須です。

8,000年前の世界では、農耕の技術が発達し野菜や豆類が人間の食生活の中心になっていました。

野菜や豆類にはカリウムという成分が多く含まれているため、人類はカリウムを多量に摂取することになります。

多くなり過ぎたカリウムは体外に排出しなければいけないのですが、そこで必要な成分がナトリウムです。

そうするとカリウムは正常な値にもどりますが、元々正常な値だったナトリウムは不足することになります。

そこで人間は海水を熱し、塩を抽出して塩からナトリウムを取るようになったのです。

しかし、8,000年前の人類が野菜や豆類にカリウムが多く含まれていること、そして、多くなり過ぎたカリウムを排出するためにナトリウムが使われているのでナトリウムが不足することなんて知るわけがありません。

本能的にナトリウムが足りなくなっていることを感じ、そのナトリウムが塩に含まれていることを知り摂取したんだと思います。

人間が口にするものは美味しいものや美味しくないものがあります。

当たり前ですよね。

簡単な事なんですが、美味しいと感じるものは身体に必要なもので、だから美味しいと感じるんです。

新鮮なものは美味しく、腐っているものは美味しくない。

甘いものばっかり食べ続けているとしょっぱいものを食べたくなる。

それは糖分ではなく塩分を身体が欲しいている状態という事です。

5.現代の肥満について

今までの話から、本能に従って欲求のままに食事をすると肥満や生活習慣病が起きる可能性があります。

そうなれば今までの話は全て覆され、結局理論や意思によって食欲をコントロールしなければいけないということになります

しかし、今回の結論は人間には意思がなく、本能に従う事こそが全てというものです。

そして、その本能に従って生きて伸びてきた人類は、いまだ正解は無く、本能に従う事が一番の正解なんだと語ってきました。

では肥満や生活習慣病も正解という事なのか。

そうゆう事です。

また、それを防ごうとすることも正解です。

そう導かれて形成されているということです。

もしかしたら100年後の日本には肥満はいなく、病気も少ない健康な人類がいるかもしれませんし、逆に肥満こそが健康だと謳われているかもしれません。

まぁあり得ないと思いますが。

それも全て本能が導き出した答えなんです。

キリンは高い木の上の草を食べたくて頑張って首を伸ばしたわけではありません。

たまたま首が長くなったキリンが、結果的に草を食べれたので現代まで生き残っているということです。

 

6.遺伝子

さっきから導かれるっていうけど、いったい何に導かれているんですかと、思っているかもしれません。

それが遺伝子です。

人間は遺伝子から生まれています。

遺伝子がたまたま膜を作り、細胞になります。

そして、たまたま細胞分裂が出来るようになり、たまたま人間という形になったのが今です。

つまり、人間の目的と言われている生存と繁栄は遺伝子の目的なんです。

遺伝子が生存し、繁栄していくために人間という形になっていることが、たまたま現代まで生き残るのに適していたというだけなんです。

現代科学では人間のほとんどは遺伝子で決まると言われています。

身長・体重、性格、才能、知能まで、そのほとんどが生まれた瞬間に遺伝子によって決まっているというのです。

だとすれば記憶も遺伝子に刻まれていると考えてもおかしくないのではないでしょうか。

先祖代々の記憶が遺伝子とともに受け継がれているのではないでしょうか。

だとすれば、生まれたばかりの赤ちゃんは記憶がひとつもないのに生まれた瞬間におっぱいを求めるし、呼吸をするし、身体を動かします。

もし遺伝子に記憶が乗っかってきているのだとしたら、デジャブも占いも世の中に起こる非科学的なことも、先祖代々の記憶があれば導き出せてもおかしくありません。

これも科学的に証明される日が来るかもしれません。

 

7.まとめ

この世の中は不思議で不可解なものが多いです。

分からないことは神の存在に置き換えて信仰されてきました。

いろんな事が分かってきて神の存在は否定されてきましたが、未だにわからないこともあり信仰は続いています。

それもこれもすべて人間の脳で考え出してきた結論です。

一貫してお伝えしている通り、すべてを覆す事実が発見されるかもしれません。

神の存在が証明される日が来ることもあり得ます。

確実に言えることは、現時点では何が正解かなんて誰にも分からないので、本能に従って生きることが全てなのかもしれません。

もちろん、現在わかっている事実を信じて生きていく事もまた本能だという事です。

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