膝の話の前に、腰の曲がってしまった老人をたまに見かける事ってありませんか?
ぱっと見の印象として腰が悪いのかな?と思うと思うんですが、そのきっかけは意外と膝!という事が多いんです。
膝が痛みはだいたい曲げる時に出ますので、痛い人は膝を曲げることが出来なくなります。
そうなると、下の物を拾う時に腰を大きく曲げて拾わなきゃいけなくて、腰には大きな負担が掛かり、老化とともに周辺の筋肉の衰えがあると、どんどん前に曲がってしまうんです。
結果として腰が曲がり腰痛も併発してしまいます。
腰や肩に比べて痛めることの少ない膝ですが、とても重要な役割を担っていて、痛めると日常生活にかなり影響が出るので、しっかり予防していく事が大事です。
膝が痛くなる原因
衝撃
階段の上り下り、ジャンプの着地、重いものを持ち上げる。
この動作は膝がとても大きな役割を果たしています。
特にジャンプの着地では体重の6倍もの負担が掛かると言われています。
そんな衝撃を繰り返していくうちに、ひざの骨同士が衝突し削れていくのです。
そして一番問題なのはここから!
膝の骨は再生しないという事。つまり一度傷ついた膝は治らないんです。
みなさん切り傷は治りますよね?これは血流があるからなんです。
傷口に血流があれば血が必要な成分を運んでくれて治癒していきます。
しかし、ひざの軟骨には血流がありません。
つまり、削れてしまっても修復に必要な成分をそこまで運ぶことが出来ないんです。
ん?サメの軟骨成分がなんちゃらってやつ見た事あるな...
ぐるぐるぐるぐるグルコサ...
もちろん口から入れた成分は膝の軟骨には届きません(;^ω^)
そして膝の軟骨には神経もありません。
なのでジャンプの着地の際に激痛が走った経験ってないかと思います。
痛みがないので知らず知らずのうちに軟骨が減っていき、神経のある所まで削れて初めて痛みを感じます。
ですが血流がない以上再生できないので、そのころにはもう手遅れという事です。
残酷な現実...( ;∀;)
ちなみに、身体の細胞は代謝が起こらないと腐って死んでいきます。
血流のない膝の軟骨はどうやって代謝をしているのでしょう。
これはひざの関節を満たしている滑液が栄養しているのです。
滑液とは膝の動きをスムーズにしてくれるローションのような役割をしている液の事です。
この滑液が、膝が動くと同時に軟骨の中に入ったり出たりして代謝をしています。
スポンジが水を吸って押すと吐き出すというようなイメージですね。
解決法
つまり、ひざの中の滑液が常に新鮮であること、そしてちゃんと満たされている事、これが大事です。
このためには運動が大事です。
衝撃が原因で痛くなるのに、運動が必要って!
先ほど述べたように、軟骨はスポンジのように滑液を入れたり出したりして代謝しているので、軟骨にかかる圧力によって滑液は押し出され、また吸収されていきます。
軟骨を傷つけない軽度な運動で、積極的に膝の滑液の入れ替えを起こしてあげることが大事です。
そうすることによって少しでも膝の骨の表面が滑らかになり動かすときの痛みを軽減してくれます。
あとは今進んでる再生医療が膝の軟骨を再生してくれるのを期待しましょう。(;^ω^)
大腿四頭筋
ひざの関節は太ももの骨、ふくらはぎの骨、そして膝の皿(膝蓋骨)と呼ばれる骨の三つの骨から構成されています。
そして、この皿と呼ばれている骨は太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)にくっついています。

この大腿四頭筋が硬くなると膝の皿が上に引っ張られ、関節のバランスが崩れるので、動かしたときに痛みが出るという状態になります。
解決策
大腿四頭筋のストレッチをしてあげましょう。
基本的に筋肉の柔軟性があればほとんどの痛みは解消できます。
僕のおすすめはヨガですね。
柔軟性を高めてくれるとともに、体幹トレーニングの要素もあるので姿勢も良くなり、身体は好調に保てます。
応急処置としてはサポーターで皿の位置を固定してあげるのもいいと思います。

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身体の捻じれ
骨格の歪みは最終的に身体を捻じらせます。
身体が捻じれたまま歩行や日常生活をしていくと、その調整役として膝が捻じれて痛みが発生します。
どうゆう事かと言いますと、
歩行中着地する足はもちろん前を向いています、そして顔ももちろん前を向いています。
仮に身体が歪んでいてねじれが発生しているのならその状態はおかしいですよね?
腰を捻じらせてバランスを取っているのか、もっとひどくなると膝を捻じらせてバランスを取ります。
歩いてるときに膝が痛かったり股関節が痛くなっている人は身体のねじれが原因です。
解決策
身体の歪みを取ってあげましょう。
セルフストレッチやヨガで柔軟性を高めてあげるか、整骨院や整体院、カイロプラクティックなどで矯正してもらうのがおすすめです。
まとめ
膝はなかなか痛くならない分、痛くなったら早めに医療機関に行くことをお勧めします。
最初に述べたように膝が痛くなって曲げられなくなると、落ちたものを拾うの一つにしても腰を大きく曲げなくてはいけなくて、腰痛の併発が起こる可能性が高いです。
早めの対処を心がけましょう。