夜中、ふと目が覚めた時、脚がムズムズして眠れなくなることはありませんか?
もしくは、長時間座っているときに脚がムズムズしてくることは?
これは脚ムズムズ症候群という病気です。
ひどくなると不眠症や大きなストレスからうつ病を併発することもあります。
少しでも症状がある人は早めの対処をおすすめします。
日常的な身体の異常のほとんどは、神経か血管です。
この二つの側面から解説していきたいと思います。
目次
1.神経によるもの
脚ムズムズ症候群は鉄分不足によって起こると言われています。
鉄分が不足するとドーパミンという脳内物質の合成が出来ず分泌量が減ります。
このドーパミンは神経伝達物質であるため、分泌量が減ると神経の伝達が上手くいかず、とくに脳が休憩している就寝中に神経の誤作動によって何とも言えないムズムズ感を感じるようになります。
眠れずにいると脳が覚醒し始めて、ドーパミンも合成され、ムズムズは解消されていくのですが次は不眠につながります。
疲れている時や周りがうるさくてしっかりとした睡眠がとれないときなどは特に起こりやすくなります。
2.血管によるもの
原因は同じく鉄分不足です。
鉄分はヘモグロビンの中心を担っており、血液中の酸素を運ぶ役割があります。
鉄分不足は酸素の供給が減り、心臓から遠い脚では、細胞が酸素不足となり、異常を知らせるためムズムズするというものです。
これは身体の歪みによっても起こります。
身体が歪むと血管を圧迫する箇所が出来てしまい血流が悪くなります。
そのため、酸素の供給がしにくくなります。
ちなみに、最近貧乏ゆすりが増えたなと感じている方。
ふくらはぎの筋肉を動かすことによって筋肉のポンプ作用で血流を良くしようとする現象で、とくに座りっぱなしの時は重力によって血液が下に溜まってしまうので、ふくらはぎのポンプ作用を活用するため貧乏ゆすりをしてしまいます。
なので、イメージとは裏腹に基本的には身体にいいことなんですが、前より多くなったと感じる方は、先ほどと同様身体の歪みによって血流が悪くなっている可能性があります。
3.鉄分不足になる原因
一番は出血です。
血=鉄といっても過言ではないので出血は鉄分不足になります。
そして摂取量も足りないということがあります。
鉄は魚、貝、海藻、緑黄色野菜、大豆などに多く含まれています。
肉中心の食生活は鉄分不足に陥ります。
男性の場合、出血する機会がほとんどないので、食事から鉄分をしっかり採らなければなりません。
もし、しっかり鉄分を取っているのに貧血などの鉄分不足症状が出ている方は、胃潰瘍による内臓での出血があるかもしれません。
4.まとめ
感覚の異常は、身体の異常を知らせてくれているアラートです。
必ず日常生活に原因があります
原因のほとんどは食生活や睡眠の質、運動不足です。
そして今回の症状は鉄分不足が引き金となっております。 鉄分を日常的にしっかり取るように心がけるとともに、身体の歪みにも注目してみてください。