このご時世で、リモートワークが多くなった、という方も多いのではないでしょうか。
またスマホが普及したことで、スマホを見る時間が多くなったという方も多いと思います。
そんな人が気を付けなければならないのがVDT症候群です。
目次
1.VDT症候群とは
VDT症候群は「Visual(ヴィジュアル) Display(ディスプレイ) Terminals(ターミナル))の頭文字を取ったもの。
欧米では「コンピュータービジョン症候群」とも呼ばれ、1980年代から注目されるようになりましたが、テクノロジーの進化、情報化とともにますます深刻化しているんです。
2.VDT症候群の症状とは
「目の疲れ・痛み」を始め、「首や肩のこり・痛み」、「腰、背中、腕の痛み」など、全身にいろいろな症状がみられます。
また、「目の痛みや充血、視力の低下といった目の不調だけでなく、頭痛や肩こり、めまい、吐き気が起きることもある」そう。
さらに「倦怠感、イライラ、不安、不眠、抑うつといった精神・心理的な症状が生じることも珍しくない」ということで、「うつ病かと思ったら、実は眼精疲労だった」というケースも少なくないという。
そんなVDT症候群ですが、スマホやパソコンを使っている環境がVDT症候群を引き起こしているかもしれないそうです。
今からVDT症候群になりやすい環境を挙げますので、みなさんのスマホやパソコンの使っている環境を思い出してください。
3.VDT症候群になりやすい環境とは
3-1.スマホの画面に部屋の照明が写り込んでいる
特にパソコンのディスプレーをあまり上に傾けていると、天井の照明が反射して、目が疲れてしまうそう。
照明の光が当たらないように角度を調整しましょう。
窓からの外光が反射しているようであれば、カーテンやブラインドを引きましょう。
3-2.画面が暗すぎてないか
画面が部屋の明かりより暗いと、目はピントを合わせづらくなり、目が疲れてしまいます。
部屋より少し明るめになるようコントロールしましょう。
3-3.画面との距離が近すぎないか
近距離のものを凝視していると、目の筋肉が緊張して目が疲れてきます。
視力の違いもあるので一概にはいえませんが、画面と顔との距離がだいたい40~50センチくらいの位置になるように心がけます。
3-4.画面が汚れていないか
ディスプレーの表面はほこりや指紋などで汚れがちです。
汚れは乱反射の原因になるので、こまめにふき取りましょう。
3-5.眼鏡やコンタクトレンズが自分に合っているか
疲れ目、眼精疲労の人は、眼鏡やコンタクトレンズの度数が合っていない事が多いそう。
定期的に眼科に行って、眼鏡やコンタクトレンズの度数が合っているか確認しましょう。
こうした自分の環境を見直してVDT症候群にならないようにしましょう。
4.眼精疲労を防ぐ方法とは
アメリカ検眼協会が提唱している眼精疲労の予防ルール「20・20・20ルール」です。
「パソコン作業を20分続けたら、20秒間目を休めること。このとき20フィート(およそ6メートル)先を見なさい」というもの。
よく「遠くの緑を見なさい」と教えられた人も多いと思うのですが、必ずしも遠くを眺める必要はないし、緑でなくていいそうです。
5、6メートル先であれば、家の中でもどこでもかまわない、ということです。
また、パソコンディスプレーから出されるブルーライトが注目されていますが、ブルーライトだけを遮断したところで眼精疲労を完全に防げるわけではないそう。
さらに、目が疲れてきたなと感じたら、目元を温め血行を促すこともいいそう。
ホットタオル、市販の目元を温めるもの良いと思います。
また目が乾くこともVDT症候群につながるということで、ドライアイ用の目薬も役立ちます。
できれば防腐剤の入っていない使い切りタイプがおすすめとのことです。
目薬の場合は、用法・用量を守って正しく使いましょう。
疲れ目、眼精疲労の陰には緑内障など別の病気が隠れていることもあるそうですので、環境や眼鏡などを変えてもなかなか回復しないようなら、早めに眼科を受診しましょう