健康の為にしなくてはいけないことは腸内環境を整えることです。
立ち方や歩き方など、腸のために日常生活で心がけたいことを紹介します。
目次
1.身体の歪みが腸内環境を悪くする
ひとつは、歪(ゆが)みのない体をつくることです。
骨盤のズレや姿勢の悪さは腸の形が歪んだり、位置が下がったりするだけでなく、血行不良の原因にもなります。
「壁立ち」で歪みを直しましょう。さらに「腸活歩き」をマスターすると血流がアップするとともに、腸も動き出し、快腸への道がひらけます。
もう一つは腸が固まらないように心がけ、お腹の柔軟性を保つことです。
何かしながらでもお腹をひねったり、腹筋を使ったりして、腸を動かすことを習慣にするといいでしょう。
副交感神経の働きを高めることも大切です。
副交感神経にスイッチを切り替えてから眠るために、夜は軽い運動で心身をリセットしたり、心を穏やかに保つことも、腸のためになります。
深呼吸は交感神経の高ぶりを抑え、同時に、横隔膜の動きで結腸を刺激する効果もあります。
簡単にできることを続けて快腸生活を手に入れてください。
2.血流をよくする壁立ち
【骨盤が立って姿勢がよくなれば、全身のバランスが整う。】
デスクワークや携帯電話の操作、料理など、現代の生活は下を向くことが多いため、知らず知らずのうちに猫背になりがち。
これが続くと呼吸が浅くなり、血流も滞り、胃腸の働きも落ちてしまいます。
そこで、心がけて姿勢をリセットし、正しい姿勢を取り戻すのが、「壁立ち」です。
普段から自然にこの立ち方ができるようにしたいもの。
腸の健康はもちろん、体全体のバランスが整い、筋肉が正しく使えるようになるので、疲れにくくなるメリットもあります。
足を軽く開き、壁に背中をつけて立つ。
このとき、後頭部、肩甲骨、お尻の3点を壁につける。この状態が正しい姿勢。
3.腸活歩き
【ゆっくりと正しく歩き、トータルバランスを整える。】
正しく歩くことは、腸にとって大切なことです。前かがみで歩いていると、気道が狭まって呼吸が浅くなります。
腸も圧迫されて動きが悪くなり、自律神経が乱れ、さらに腸が働かなくなるという悪循環です。
きちんと歩くと、胸腔が広がってたくさんの酸素が取り込め、細胞に行き渡ります。
胸を張って歩けば腹部を圧迫することもなく、足の動きで腸が自然に刺激されます。
正しい歩き方を身に付けることは、体のトータルバランスを整え、健康を保つ近道です。
1.背筋を伸ばし、肩の力を抜く。頭が天とつながっているイメージで顔を上げ、首を伸ばす。足ではなく、へそから前に出すように進む。
2.ゆっくりとした動作で歩く。下を向かずに、大きくゆっくり呼吸をし、手は自然に振る。
4.自律神経が整う夜ウォーキング
【副交感神経を優位にする散歩でぐっすり眠る。】
腸によいとわかっていても、運動を習慣にするのは難しいもの。
そんな人にも取り組みやすいのが、夕食の30分後から就寝1時間前までに行う、30分程度のウォーキングです。
夕方以降は、徐々に副交感神経に切り替わります。
夜ゆったりとウォーキングすることで、副交感神経の働きがさらに高まり、横になるとすぐ深く眠れようになるメリットも。
不眠に悩んでいる人は、朝のウォーキングで日光を浴びると体内時計がリセットされ、自律神経のリズムが整い、腸活にもなります。
- 背筋を伸ばして、頭の中心が天から吊られているイメージで目線を上げる。ゆったりとした呼吸を保ちながら歩く。
2.早歩きになりすぎないように一定の速度でリズミカルに歩く。頭を空にして昼の緊張をリセット。こまめな水分補給も重要。
5.隙間時間でお腹ひねり
【机に向かっているときも腸のこわばりを解消。】
デスクワークなどで長時間机に向かっていると、同じ姿勢で座った状態が続くために、筋肉がこわばってきます。
血流も滞り、コリや腰痛の原因に。
そんなときは、当然、腸も固まっています。
それでも机から離れられない場合は、座ったままできるストレッチをするといいでしょう。
この「お腹ひねり」は、椅子の背もたれを使って体を大きくひねる運動。
筋肉のこわばりがほぐれ、腸に強い刺激が伝わります。
気持ちよく伸びた解放感で、気分もリフレッシュします。
1.座る位置を浅くして、背もたれから背中が離れるようにする。背筋を伸ばし、視線は前へ。
2.左脚を上にして、脚を組む。
3.左手を背もたれにかけて、上半身を左後方へひねる。このとき、左脚が動かないよう右手でひざを押さえる。反対側も同様にする。