肩こり。
皆さんなら整骨院とマッサージ店、どちらに行きますか?
人それぞれ考え方は違うと思いますが、今回は整骨院従事者として思っていることをすべて話したいと思います。
目次
身体の痛みには大きく分けて4パターンがあります。
1.身体の歪みから来る痛み
2.筋疲労から来る痛み
3.筋損傷から来る痛み
4.骨から来る痛み
まずは痛みの原因がどこからきているのかを判別して、どこに行ったらいいかを考えていきます。
1.身体の歪み
人間には利き手があるように、日常生活で必ず癖というものを持っています。
ふとした時右足に体重を乗せていたり、椅子のひじ掛けにはいつも左腕を乗せていたり、足組む方向もどちらかが多くなっていると思います。
片足立ちをしたときにバランスを崩すように、どちらか片方に重心が偏っている時はバランスが悪いです。
そのため筋肉を使ってバランス保っています。
しかし、筋肉もいずれ疲れてしまうので、筋肉を使わなくてもバランスが取れるように骨格は歪んでいきます。
骨格が歪むと身体はそれ以上歪まないように防御反応を引き出し、周辺の筋肉を硬くして固定しようとします。
筋肉が硬くなると血流が悪くなり、痛みが発生します。
1-1.解決方法
これは筋肉をほぐしたところで骨格の歪みが整っていないので、防御反応が取れず、筋肉はまた硬くなっていきます。
さらに、上手く筋肉が緩んでいかないのでどんどん強い刺激を求めるようになり、強い刺激はさらにその刺激に耐えようと防御反応を引き出し筋肉を硬くしていきます。
悪循環です。
逆に骨格の歪みを取ってあげれば防御反応は取れ、筋肉も自然と緩んでいきます。
身体の歪みは直接骨にアプローチをかけて直すカイロプラクティックや整体という技があります。
もしくは筋肉を上手く緩めることが出来て、関節を少し動かしてあげれば骨格は自ずと正しい位置に戻ります。
どちらにしても高度な知識や技術が必要なので、結論、お店選びではなく人で選んだ方がいいです。
このへんは学校では教えてくれないので、自分から技術を求めて行った人しか本物の施術は出来ません。
特にチェーン展開しているようなお店は若い人が多く、経営目線のパターン化された施術をしている方が多いので、そうではないしっかりとした技術のある先生に出会ってほしいと思います。
2.筋疲労から痛み
筋肉が硬くなってしまう原因は骨格の歪みと疲労です。
疲労すると疲労物質が筋繊維の間に挟まってしまい筋肉が縮こまった状態から解放できなくなります。
硬くなった筋肉は血流が悪くなり、痛みが発生します。
この場合は筋肉を緩めてあげるだけでいいのでマッサージ店でもいいんですが、骨格の歪みがないのかは自分では分からないので、その判別も出来るところがいいと思います。
3.筋損傷から来る痛み
筋損傷とは肉離れの事です。
過度な衝撃によって筋肉に負荷が掛かり、筋繊維がちぎれてしまう事です。
これはあからさまな怪我なので、医療機関での診断が必要です。
整骨院でも保険を使って治療できます。
最初は固定、安静が必要で、徐々に血流を良くするマッサージや運動療法に切り替えます。
電気治療で治癒能力を高められます。
4.骨から来る痛み
これは骨折や脱臼ということです。
骨折・脱臼は整病院以外では診ることが出来ないので整形外科への受診が必須になります。
5.まとめ
だいたいの痛みはしっかりとした治療が必要です。
単なるマッサージではなく、治療をしてくれる先生のところで根本的な改善をすることをおすすめします。