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病気

足裏マッサージがいい理由

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「ツボ」といわれる経路理論は、古代中国や台湾で行われてきた療法です。

目次

1.反射区

体内に流れる「気」の通り道である経路と体の各臓器や器官を結びつけ、ツボを刺激することで各臓器の機能調整を行う方法です。

そして、足裏には全身の末梢神経の縮図が投影されていると考えられ、その神経を刺激することで、身体の部位に反射的に反応を起こすものを利用して行うことが、足裏マッサージの意義と考えられています。

また、ふくらはぎのマッサージも下半身に溜まった老廃物を血流に乗せ、排出を促すのに効果的とされています。

もみほぐす順番は、まずふくらはぎを柔らかくしてから、足裏を刺激し、最後にまたふくらはぎです。

なぜならふくらはぎはポンプのように動くので、足に溜まった老廃物を運ぶ流れをよくするからです。

2.足裏への刺激が身体にいい理由

2-1.体内の循環が良くなる

足裏をほぐすことは、身体の中を流れる水分(血液やリンパ液なども含みます)の流れをよくすることと、足裏に集まる末梢神経を刺激することで臓器や器官の状態を整えることが目的です。

私たちの身体は、約70%が水分といわれています。

この流れが良くなると、体内で交換された二酸化炭素や老廃物、排出物が尿や汗などに混じって、上手に身体の外へ出るようになります。

取り入れた栄養や酸素は動脈によって、各臓器や器官に運ばれます。

その流れは自然流下、重力に従って上から下へと流れていきます。

なので、下半身、とくに心臓から一番遠くにある末端部分、足の先とふくらはぎをもみほぐすことで、体内水分の流れがよくなり、血行不良が原因と考えられる症状=冷えやコリ、のぼせなどが解消されやすくなります。

足裏への刺激を日課にするようになると、身体的に楽になるだけでなく、体内の代謝も良くなります。

代謝は栄養と老廃物、酸素と二酸化炭素などの物質の交換のことです。

代謝が良いと、不要なものをいつまでも体内に留めておくことがなくなり、老廃物が溜まりづらくなり日々の足のむくみや便秘といった小さな症状も解消されるようになります。

他には、循環の悪さが原因と思われる肌荒れにも効果が期待され、代謝がよいということはダイエット効果にもつながります。

2-2.末梢神経の刺激

足裏にある末梢神経の反射区をもみほぐすことで、各臓器の調子を整えたり、触り心地の違和感で、不調がわかったりします。

足裏には多くの内臓器官の末梢神経が集まっているので、そこをもうことで、間接的に臓器を触っているような感じです。

末梢神経は脳からの伝達を各部位や器官に伝えたり、部位や器官で得た情報を脳へ送るための通路です。

一番わかりやすいのは、ひざを叩くと無意識につま先が上がったり、スネが上がったりしますよね。

これはひざを叩いた刺激を通して、脊髄から運動神経が伝わり、足の筋肉に上がるように指令が届くのです。

この無意識の反射行動は末梢神経の刺激と反応のしくみです。

この作用を利用して、足裏にある胃の反射区に触れることで、実際に胃に作用を及ぼすと考えるのです。

このしくみを通じて、臓器の調子がわかると病気の予防に繋がります。

そして、他に足裏が教えてくれるのは、身体の使い方です。

肝臓に不調を感じているとしたら、日頃の飲酒量や食事を撮る時間帯などを見直してみることです。

また、頑固なこだわりがあったりなどの性格や物事の考え方、人間関係上の癖などが臓器に影響を与えることもあるんです。

3.まとめ

毎日ちょっとずつでいいから足裏を揉む。

不調と思われる部分だけを揉むのではなく、全体を一通り触ることが足裏マッサージで大事なことです。

その動作の中でわかること、気づくことがあるんです。

足裏を通して、自分の生活・身体を正面から見直してみることで、心も身体も健やかにしてみませんか。

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