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病気

女性に多いシェーグレン症候群

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シェーグレン症候群という病気をご存じでしょうか。

このシェーグレン症候群とは、女性に多いとされる病気で、自分の体を守るはずの免疫システムが、誤って自分自身を攻撃してしまう病気の一種です。

女性の中でも40~60歳代で発症しやすく、他人事ではない病気でもあります。

「目がしばしば、ゴロゴロする」 「口の中が常に渇く」「口がベタベタして口臭が気になる」

など、実はシェーグレン症候群に関係しているかもしれません。

そんなシェーグレン症候群についてご紹介します。

1.シェーグレン症候群とは

シェーグレン症候群とは、涙や唾液を作り出している涙腺や唾液腺をはじめとする全身の外分泌腺に慢性的な炎症が起こる、自己免疫疾患の一つです。

シェーグレン症候群では、唾液腺や涙腺の働きが低下し、唾液や涙がでにくくなることでドライアイや、ドライマウスなどの乾燥症状が現れます。

シェーグレン症候群の経過は、命にかかわるような重篤例になるケースは少なく、一般的に安定した経過をたどります。

一方で、その原因は明らかにされていないため、長期的にこの病気と上手く付き合っていかなくてはなりません。

また経過中に、麻痺やしびれなどの末梢神経障害や間質性肺炎、間質性膀胱炎など発症するケースもあるため、定期的に観察することが大切です。

2.シェーグレン症候群の原因

シェーグレン症候群は、自己免疫性疾患です。

本来、体の免疫系は、外部から侵入する細菌やウイルスなどに対して攻撃し、体を守るために働きます。

しかし、シェーグレン症候群では、なんらかの原因により、自己抗体(自己抗原に対する抗体)や自己反応性リンパ球(自己抗原に反応するリンパ球)が出現し、自分で自分を攻撃してしまうシステムが作られています。

この自己免疫が作られてしまう原因については、遺伝的な要因、ウイルスなどの環境要因、女性ホルモンとの関係性などの多くの要因が複雑に組み合わさり発症すると考えられていますが、まだはっきりとした原因は解明されていません。

3.シェーグレン症候群の症状

シェーグレン症候群の症状は、非常にさまざまで個人差が大きいことが特徴です。

主に、涙や唾液が出ないドライアイやドライマウスといった乾燥症状があります。

3-1.ドライアイ・ドライマウス

シェーグレン症候群では、唾液腺や涙腺の働きが低下し、唾液や涙がでにくくなることでドライアイやドライマウスといった乾燥した症状が現れます。

3-2.その他の全身症状

・皮膚がカサカサと乾燥する

・関節が痛む

・鼻が乾く

・疲れやすくなる

また、臓器に様々な障害や合併症が全身にみられるケースもあります。

・甲状腺(甲状腺腫、慢性甲状腺炎)

・呼吸器症状(間質性肺炎、慢性気管支炎、嗄声など)

・肝症状(原発性胆汁性肝硬変症、自己免疫性肝炎)

・消化管症状(胃炎)

・腎症状(遠位尿細管性アシドーシス、低カリウム血症による四肢麻痺、腎石灰化症)

・皮膚症状(環状紅斑、下肢の網状皮斑や紫斑)

・血管症状(レイノー現象・血管炎)

・筋肉(筋炎)

・神経系(末梢神経炎)

・リンパ系(悪性リンパ腫)など

4.シェーグレン症候群の検査

シェーグレン症候群の診断には、血液検査をはじめ唾液の分泌量、涙の分泌量などのいくつかの検査があります。

血液検査では、シェーグレン症候群に特有な「免疫異常の原因となる抗体(抗SS-A抗体もしくは抗SS-B抗体)」の有無を確認します。

その他、免疫グロブリン、抗核抗体、リウマトイド因子など、免疫に関わる検査を含む血液検査を行います。

また、甲状腺の自己免疫疾患を引き起こすこともあるので、一緒に甲状腺機能に異常がないか、抗体がないかを確認をします。

口や目の検査では、ガムやガーゼをかんで、唾液の分泌量を測定するガムテスト、サクソンテストを行います。

また、造影剤を注入して、唾液腺の働きを確認します。

ドライアイの状態を確認するために涙液分泌量を測定したり、目の表面に傷がついていないかなど、目の状態を確認します。

5.シェーグレン症候群の治療

シェーグレン症候群の根本的な治療法は、まだ確立されていません。

そのため、シェーグレン症候群でみられる目や口の乾燥症状を軽減させ、今の生活に影響を及ぼさないようにケアすることが大切です。

6.日常生活で気を付けること

シェーグレン症候群は、自己免疫疾患であり、すぐに治る疾患ではありません。

ライフスタイルの乱れが症状を悪化させる可能性があります。

安静と十分な睡眠は大切です。

疲労を溜めこまないように、適度に昼寝をとるなどして上手に息抜きをしましょう。

乾燥症状に対しては保湿が重要となるため、空気が乾燥しやすい時期は加湿器などを上手に使用しましょう。

マスクを使用して口腔内を加湿することもおすすめです。

また、普段からパソコンやスマホを使用しすぎて目を酷使しないようにしましょう。

直射日光やエアコン、低湿度、煙やホコリの多い環境は避けるようにしましょう。

体や精神的なストレスは、症状を悪化させる原因になります。

疲れやイライラするときは好きな音楽を聴く、アロマを焚く、お気に入りのカフェやお店に行ってみるなど、好きなことを取り入れてみましょう。

適度な運動は、ストレスを解消するだけではなく気分転換にもなります。

食事の際は、よく噛むようにしましょう。

飲み込みづらさを感じるときは、とろみをつける、軟らかく煮る、一口大に切る、など食材を工夫することも大切です。

虫歯や歯周病の予防のために、砂糖を含む食事を控えましょう。

また、口の中が乾く乾燥食品、香辛料、アルコール飲料は唾液の分泌が低下するため、できるだけ控えるように心がけましょう。また、食事の温度も、熱すぎず冷たすぎず、温度が口の中を刺激しないよう、食べやすい温度に調整するようにしましょう。

7.まとめ

シェーグレン症候群は、原因が明らかにされておらず、発症すると長期的に付き合っていく必要がある病気です。

周りからは症状が見えにくく、ひとりで悩んでしまうという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、このつらい思いをひとりで抱え込むにも限界はあります。

そんなときは、思い切って職場や家族、周りの人の力を借りてみてはいかがでしょうか。

仕事や家事をひとりで抱え込まない、ストレスをためこまないようにリラックスできる環境を整えるなど、周りの手を借りることも大切です。 また、ドライアイやドライマウスの対策として毎日のケアの積み重ねや日常生活の見直しも大切です。

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