首が痛い、偏頭痛、おもだるい、これらの首の不調は寝不足が原因となっていることがほとんどです。
そのメカニズムについて解説しますので、理解し、改善にお役立てください。
目次
1.寝不足によってなにが起きるのか。
人間には交感神経と副交感神経の2パターンがあります。
交感神経が活動を司り、副交感神経が休息を司っています。
活動とは人間の歴史上「狩り」でした。
なので、交感神経には、心拍数を上げ、血管を拡張し血流量を増やし、筋肉を活動状態にする作用があります。
いわゆる興奮状態です。
逆に副交感神経は心拍数を下げ、血液は内臓に集め、血流量は減ります。
交感神経を高め狩りをし、食事を終えれば、副交感神経により内臓に血液を集め消化していきます。
なので、満腹時には同時に睡眠が襲ってくるのです。
睡眠不足が続くと副交感神経を優位にするよう身体が指令を出します。
寝不足は副交感神経が優位になるのです。
2.副交感神経優位によって頭痛が起きる
前述したように、副交感神経が優位になると血流量が減ります。
しかし、脳にいく血流が減るのは大問題です。
なので、首の筋肉を収縮させポンプの作用で脳にいく血流量を保とうとします。
筋肉が収縮状態が続くと、いわゆいる硬い状態です。
硬い筋肉からは痛みも発生しますし、それでも脳にいく血流量が減ると頭痛につながります。
これが寝不足によって起こる首の不調のメカニズムです。
3.なぜ寝不足になるのか
結論から申しますと寝る時間が短いので寝不足になるんです。
とまぁ当たり前の話を改善できないから問題なんですが。
寝る時間が確保できないのにはいろんな事情があるとは思いますが、今回の話の流れから原因のひとつを解説したいと思います。
それはストレスです。
先ほど述べたように交感神経と副交感神経を使い分けて人間は生活をしています。
そして二つの神経はバランスよく使い分けられなければなりません。
バランスよくというのは単純に12時間ずつと考えて頂いて問題無いかと思います。
つまり、日中活動している分、夜はしっかり副交感神経を優位にしてあげないと良質な睡眠はとれないのです。
しかし、日中にストレスを多く受けると交感神経の働きが強くなります。
そして、そのストレスを引きずったまま夜になっても交感神経優位が続き、上手く副交感神経を働かせることが出来ません。
また、スマホやお酒により交感神経が刺激され良質な睡眠が邪魔をされてしまします。
4.ストレスによる寝不足の解消法
ストレスをなくす、解消するというのは容易ではありません。
ストレスのもとを解消するという事だからです。
それではどうすればいいのか。
それは瞑想です。
姿勢を正し、目をつむって 、無の時間を過ごします。
何も考えず、呼吸にだけ集中する時間です。
そのことにより強制的に副交感神経に身体を切り替え、睡眠へと導きます。
なので、家に帰ってきてからするのがベストだと考えます。
5.まとめ
首の症状と言っても筋肉や関節に原因があるとも言い切れません。
むしろ寝不足とかの方が多いような気もします。
人間の身体は複雑なようで単純でもあります。
交感神経と副交感神経、この二つの神経を切り替えながら生活していることを意識して、よりメリハリの効いた生活習慣を心がけましょう。
そうすれば寝不足も解消され、身体の不調も改善されるはずです。