体内時計は25時間なので、朝の日の光をしっかり浴びて毎日リセットしていかないとダメなんです。
なんてこと聞いたことないですか?
真っ赤な嘘です。
普通に考えて疑問が残り過ぎます。
1.そもそもなぜ人間は25時間に設定しているのか。
2.なぜリセットできるのか
では、そもそもなぜそんな話が広まっているのか。
これは、時計の無い自由な環境で生活してもらったら、生活リズムが1日1時間ずれた、という結果がでたところから言われているものです。
この結果が何人の人で研究したのか、その人達の背景はどうだったのかは不明です。
つまり信憑性は不確かなものです。
目次
1.時間とは
広い荒野に棒を一本立てて影が同じところにきたら一日です。
これを24時間とします。
人間はその地球でずっと生きてきてなぜ体内時計を25時間に設定しなければいけなかったのか。
2.体内時計とは
人間は一日のリズムで生きていることは間違いありません。
2日起きて、1日寝るという事はないと思います。
この1日のリズムは時計や太陽の光などの外部からの情報が無くても把握しなくてはいけないので体内時計が備わっています。
時計なんて歴史上の新生児だし、体内時計がないと太陽の光が出てない薄暗い日はリズムを把握できないからです。
そして体内時計というのは、皆さんが「今何時かな?そろそろご飯食べようかな。」と考えるためのものではありません。
細胞単位で昼の環境、夜の環境に対応するためのものです。
昼の肌と夜の肌は少し違うという事です。
もっと言えば季節ごとに夏の肌、冬の肌があるという事です。
それでも人間は機械のように正確ではなくやはり少しずれます。
それは24時間で数分の誤差と言われています。
その数分の誤差に関しては、目からの情報で修正しているのです。
なので、朝の日の光でリセットという噂が出来たんだと思います。
朝の日の光でなくても、暗いという目からの情報でも、体内時計の調節をしているということです。
3.リセットとは
先ほど述べたように、細胞単位で変化に対応するために体内時計はあります。
なので、指で針を戻すかのように時間をリセットするのと体内時計のリセットは全然違います。
体内時計はその環境に合わせて変化をするための指標なので、今自分の細胞がどのように変化するべきなのかを決めるために目からの情報が入るという事です。
24時間サイクルに戻すために朝の日の光で体内時計をゼロに戻すなんて、そんな本当の時計が体内に埋め込まれてるわけではありません。
4.まとめ
夜行性の動物も体内時計は同じです。
朝も夜も把握したうえであえて夜に行動しているのです。
朝と夜の感覚が他とずれてるわけではありません。
ちなみに、人間にも朝型、夜型はいます。
朝起きて日の光を浴びたほうがパフォーマンスを発揮できる人と、夜にパフォーマンスを発揮できる人がいます。
体内時計がくるって精神的な病や日々の倦怠感を感じていると思っている人がもしいたら、そもそもの自分に合った生活リズムを検討してみてもいいかもしれません。