寝違えを訴えて整骨院に来院される患者さんの中に、稀に帯状疱疹にかかっている方がいらっしゃいます。
症状がかなり類似していて間違えやすいんですが、帯状疱疹は整骨院では治すことが出来ず、患者さんの苦痛は長引いてしまいます。
帯状疱疹だった場合の決定的な違いは、触れて痛い、ということです。
触れるだけで痛みがある場合は先に皮膚科に受診することをおすすめします。
目次
1.帯状疱疹とは
帯状疱疹とは神経にウィルスが感染して発症いたします。
子供のころにかかると水ぼうそうと呼びます。
潜伏期間があり、大人から大人へは感染しないんですが、子供には感染します。
また、子供から子供にも感染します。
主な症状は鋭い痛みです。
黙っていても痛いし、動かすと余計に痛みが発生します。
そのため動かすことが出来ず、一見寝違えているように見えます。
帯状疱疹の場合、発疹が伴うんですが、発疹が出るまでは整骨院従事者でも寝違えを疑ってしまうほどです。
しかし、決定的な違いがあります。
先ほども述べたように、触れて痛い、また、首以外(腕など)を動かしたときにも首に鋭い痛みが走るなどです。
その場合、すぐに皮膚科に相談しましょう。
2.寝違えとは
寝違えは、長時間同じ姿勢で伸ばされ続けた筋肉が、動き出しの際に筋肉を挫傷(肉離れのようなもの)をしてしまうことです。
痛めた瞬間より、その日の夜や、二日目の方が痛みが増すケースが多く、首を少しでも動かすだけで鋭い痛みが走ります。
前かがみになったり、寝る体勢に入る時は動かしていなくても首を支えなくてはいけなく、首に力が入るので激痛が走ります。
筋緊張が続くので併発的に頭痛が起きてしまう事もあります。
この場合、まずは冷湿布で冷やし安静にしましょう。
初期に温めたり無理に動かすのは逆効果です。
しかし、痛みが落ち着いてきたら痛くない範囲で動かしていく事によって、血流がよくなり頭痛の併発を防ぐことが出来ます。
数日で痛みは大体おさまりますが、それでも痛みが残存する場合、骨格の歪みから首のその部分に負担が掛かっている可能性があります。
また神経が過敏になっていることもあるでしょう。
整骨院で骨格の調整をしてもらい、電気治療をすることで残存した痛みが消えます。
3.まとめ
寝違えは疲労が溜まっている時や飲酒の後など、寝返りをうたなくなる環境下で起こります。
そうゆう日は少しストレッチをしてから眠ったり、湯船に長く使ってから寝るようにすれば予防になります。
寝違えは3日ほどで強い痛みは消えますが、帯状疱疹は長くて3週間続くと言われています。
ポイントは触れて痛いか、です。