目次
1.筋膜リリースとは
筋肉は筋膜という膜で覆われています。
運動不足、歪み、ストレス、疲れ等で筋肉が硬くなり血流が停滞し痛みが発生します。
マッサージやストレッチで筋肉をほぐしてあげれば、筋肉は緩み痛みも改善していきます。
しかし、問題は筋膜にもあったんです。
筋肉と筋膜は滑走性がないと上手く機能しません。
つまり、筋肉という中身の状態が良くても、筋膜という外側の袋が硬く滑走性がないと筋肉の本来の柔軟性を確保できず、血流も悪くなり痛みが発生します。
この滑走性とは癒着の事です。
筋肉と筋膜は本来コラーゲンや水分などで滑る関係性にないといけません。
しかし、運動不足等で筋肉に動きがないと、次第に筋肉と筋膜はくっついていき滑走性がなくなります。
そこで本来の滑走性を取り戻してあげるべく筋膜リリースという手法が使われます。
筋肉と筋膜の癒着を剥がしてあげるようにマッサージやポールを使う運動をします。
そうすることによって筋膜の癒着がとれて筋肉の動きは回復し血流も良くなり肩こりや腰痛の改善につながるというのですが…
本当でしょうか。
2.筋膜リリースの疑問
マッサージや運動療法によって筋肉と筋膜の癒着が取れて本来の筋肉の状態を取り戻す
というところまではわかります。
これは間違いないんですが
施術者側が筋肉を本当にそこに作用していると確信を得てやっているのかという問題があります。
施術者は外側からしか力を加えることが出来ません。
その指に伝わる感覚から筋肉と筋膜を剥がしている感覚が伝わるのでしょうか。
たぶん筋膜を剥がしている実感を持ちながら筋膜リリースをしている施術者はいないと思います。
結局なにが言いたいのかと言いますと
外部からのマッサージで筋膜リリースが起きてることは間違いないんですが
施術者は筋肉に圧力を加え筋肉を動かしているのにすぎません。
これは普通のマッサージとやってることは一緒です。
結局、身体に加える圧や手法は変わらないのに言い方だけ変えてなにか新しい技術のように見せているんです。
リンパマッサージもそうです。
リンパの流れも身体にかかる圧力によって促されます。
なので、マッサージのように身体に圧を加えてリンパの流れを良くしているので施術者側もリンパに直接作用している感覚をもっていません。
普通のマッサージであろうとリンパマッサージであろうとリンパの流れは促されているという事です。
筋膜リリースに置き換えると
普通のマッサージも筋膜リリースも筋膜リリースは起きているということです。
3.まとめ
なので、マッサージに行っても筋膜リリースに行ってもはたまたリンパマッサージに行ってもそれは個人の自由です。
どこがいいという話ではなく、好みもあると思います。
しかし、筋膜リリースという患者さんが分からないような専門用語をならべて、あたかもすごい技術を持っているかのような表現はいかがなものかと思います。
ましてやそれで別料金を取るようなところがあれば、出来れば皆さんはだまされないでほしいと思います。
4.補足
オステオパシー
これは全身の水分(血液・細胞液・リンパ液など)の移動を促し身体の調子を整えるという手法です。
言いたいことは同じです。