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病気

どこよりもわかりやすい「アトピー」について

投稿日:2020年5月29日 更新日:

世の中にあふれているあらゆる病気について、いまやインターネットで何でも調べれるようになりました。

しかし、そもそもの医療に関する基礎知識がないと書いてある内容が難しすぎて理解できない、ということも多いんではないでしょうか。

その理由に、医療に詳しいということは書いてる人の頭がいいという理由、そしてあまりに簡単に書いてしまうと本質を伝えられず、間違って伝わってしまうことを防ぐためです。

人間の身体は複雑なのでそもそも簡単には説明できません。

しかし、一語一句専門用語やメカニズムを説明していてもきりがありません。

なので、難しい表現になってしまっているものが多いんです。

それは仕方ないんですが、それでも病気は自分や家族の身体に関わることなので、やはりちゃんと理解したいと思います。

 

ここでは出来るだけ誤解のないように、かつ、わかりやすく解説していきたいと思います。

 

今回は「アトピー」の話

 

アトピーとは外部からの異物に対してIgE抗体が過剰に反応してしまう病気です。

アトピーは生まれつき皮膚や粘膜のバリア機能が低いため異物が侵入しやすく、IgE抗体が過剰に反応してかゆみが起きます。

掻くと皮膚のバリア機能はより低下し、今度は少しの刺激でもかゆみが発生してしまい悪循環に陥ります。

 

1.IgE抗体とは

人間は体内に異物が入ってくるとそれをやっつけなくてはいけません。

異物とは、ウィルスや花粉・ダニなどのことです。

その時に異物をやっつけてくれるのが免疫です。

免疫は2段階になっており、

 

1.異物が侵入してきたときに真っ先にその異物を食べて殺してくれる免疫細胞と

2.その免疫細胞が食べたもののデータをもとに、次の侵入してくる異物に対応するために作られる抗体とがあります。

 

抗体が作られれば、次にその異物が侵入してきたときに抗体が反応して異物をやっつけてくれます。

そしてIgE抗体とは、アレルゲンに対応する抗体です。

アレルゲンとはアレルギー反応を起こす花粉やダニなどのことをいいます。

花粉やダニが体内に侵入するとIgE抗体が反応して排除しようとします。

 

それがかゆみです。

 

IgE抗体が反応してしまう代表的なものに、花粉・ダニ・カビ・汗・ペット・黄色ブドウ球菌・ストレスなどがあります。

黄色ブドウ球菌とは人間にとって身近に存在している菌です。

人間の皮膚や粘膜に存在し、健康な時は無害ですが身体が弱ると悪さを発揮します。

このようなものを出来るだけ排除し、IgE抗体が反応してしまうのを防ぐことが大事です。

 

2.アトピーはストレスも関係している

IgE抗体は体内に侵入してきた物質に反応してアレルギー反応を引き起こしているんですが、なぜ物質ではないストレスでアレルギー反応が起きてしまうんでしょう。

実はこれ、アレルギー反応の原因は物質なんですが、ストレスがよりIgE抗体を活性化してしまっているという事なんです。

ストレスを受けると交感神経が活性化します。

交感神経とは心拍数を上げたり、体温を上げたり、血管を拡張させて人間が活動する状態を作るものです。

ストレスを感じると交感神経が活性化し、心拍数や体温があがります。

そして体温が上がれば免疫系は活性化します。

風邪を引いたときに熱が出るのは、体温を上げて免疫を活性化するためのものです。

その結果IgE抗体も活性化しダニ・カビ・花粉等に敏感に反応してしまうのです。

なので、アトピーのケアにはストレスケアも欠かせません。

 

3.アトピーは先天性

アトピーは生まれつきであることがほとんどです。

一部劣悪な環境にいると後天的に発症することもあるみたいですが。

なので、今の医療では完治しません。

生活に支障のないレベルまで症状を抑えることがゴールだと思ってください。

アトピーは生まれつき皮膚のバリア機能が低くなっています。

そのため、異物が侵入しやすく、本来、身体にとってアレルギー反応を起こさなくてもいいダニや花粉などにもIgE抗体が過剰に反応してしまいかゆみが起きます。

かゆみとは痛みによって治まるので掻くこと以外ではなかなか解消できません。

掻くことを止めることはなかなか難しいので周りの方や親御さんはその辺も理解したうえで対処してください。

身体を掻いてしまうと皮膚は薄くなり、水分が失われるので、さらにバリア機能が落ち悪循環に陥ります。

 

4.治療法

ステロイドという薬はそのかゆみの起きてる部分の免疫機能を抑える作用があります。

一時的にかゆみは消えて、掻く行為が治まれば自然治癒能力が皮膚を正常な状態に戻してくれます。

かゆみのある部分を火事だとしたら、掻く行為が油で自然治癒能力が水です。

油を注ぐのをやめて水をかけ続ければいずれ火事は消えます。

ステロイドはその油を注ぐのを停止させる機能です。

しかし、薬には副作用が必ずあります。

ステロイドは皮膚を薄くしてしまい、長期的に使い続けることは逆効果になってしまいます。

お医者さんと相談して使用するようにしてください。

 

結論、アトピーの治療で最も大事なことは

1.アレルゲンとなるものを排除すること

2.皮膚や粘膜のバリア機能を強化することです。

 

アレルゲンは先ほど書いたダニ・カビ・汗・ペット・黄色ブドウ球菌・ストレスです。

どれがアレルギー反応を引き起こしているのかわからないので身の回りを最大限清潔に保つことが大事です。

そして、肌のバリア機能は保湿によって高められます。

保湿クリームをしっかり塗りましょう。

 

5.アトピーに効くリノレン酸

最後に食事療法です。

身体の内側からもアレルギー反応を抑えましょう。 

結論から申し上げると、リノール酸を減らしてリノレン酸の摂取を増やしてあげるとアレルギー反応が抑えられることがわかっています。

これはどちらも油の事です。

油の摂りかたがアレルギーの抑制には重要な役割を果たします。

リノール酸とは植物油のことです。

ベニバナ油・ヒマワリ油・コーン油・大豆油・ごま油などです。

聞きなじみのないものも多いですが、要はサラダ油とごま油です。

リノレン酸とは、これも実は植物油の一種で、キャノーラ油やオリーブオイルに含まれます。

リノレン酸を原料として作られるDHAやEPAは魚に含まれる成分なので、魚から摂取することもできます。

つまり、食生活のなかでサラダ油やごま油からキャノーラ油やオリーブオイルに変えましょうということです。

 

6.まとめ

身体の事はまだ解明されていないことも多いです。

しかし、現時点でも症状を抑制することは出来ます。

難しい専門用語や日々変わる常識の中、正確な知識を身につけ役立てて下さい。

自分の身体を治しているのは自分が持つ治癒能力です。

他はそれを最大限引き出しているに過ぎません。

水は常にかけられています。

油を注ぐのを止めるだけです。

一日も早く健康で痛みのない生活の為に役立ててください。

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